佐賀競馬「西日本アラブ大賞典」観戦記

2003年3月2日(日) 佐賀競馬 


佐賀競馬場へ

例年アラブファン諸氏の間では話題となる西日本アラブ大賞典。
私もと思っていたが、長距離遠征となるとなかなか実行するのが難しいところ。
しかし、一度は行ってみようと思い立ったのが今回の佐賀競馬場行き。

ビジネスホテルに一泊しても交通費より安い料金で行けるビジネス出張パックがあるのでそれを利用しての遠征。
ということで、前日に新幹線「のぞみ」で博多入り。
夜には同じく博多入りしたおなじみの園田競馬関係の方々と宴会。
ここは一体園田なのか博多なのかの状態。

さて、当日は博多駅から園田競馬のリーダーの引率で佐賀競馬場へ。
佐賀競馬場というものの所在地は鳥栖市で、福岡県とは県境の比較的近いところ。
博多から鳥栖までは特急「つばめ」で。
豪華な列車で旅行気分に浸っていると、わずか20分ほどで鳥栖到着。こんなに近いの?

鳥栖駅前に降り立つと交通の要衝地といいながら全く何もない。
ただ、駅の西側にサガン鳥栖のホームグランド鳥栖スタジアムがぽつんとそびえ建っていた。

ここから競馬場までは路線バス利用ということだが、「つばめ」乗車優先だったので乗り継ぎが悪く、小一時間待ち。
その間に、当然のように競馬場行きの客が集まって来るが、地元客というよりも遠征客ばかり。
天然記念物のカササギが駅前をうろついていた。

ようやく来たバスは小型バスで、狭い車内ですし詰めになって競馬場へ。
1万台収容という広い広い駐車場を抜けて入場門へ。


公園風の競馬場

佐賀競馬場は周囲が緑に囲まれたレンガ風建物で一見して美術館のようで競馬場とは思えない。
場内に入ると同じく広い。
カメラなどの荷物を無料コインロッカーに入れて、観客席確保。
例によってカメラ持参で場内散策。

競馬場の向こう正面は切り崩した山の斜面で、周囲には何もない。
コースは広い。馬場内は綺麗な公園。まさに公園競馬場。

パドックもレンガ風施設で見やすい階段状。
この競馬場だけ周回が右回りというが、中央競馬のレースでさえ右回りに左回りは混在しているので、何とも思わなかった。

スタンド下には沢山の飲食店があり、天ぷらなどの食べ物が豊富な屋台風。
前日の雨もこの日は晴れていい陽気。ということでのんびりモードの観戦。
昼飯は屋台風食堂で本場九州の豚骨ラーメンを食する。
ちなみにこの遠征では時間に余裕があると豚骨ラーメンを食べまくっていた。


メインレース

さて、メインレースは「西日本アラブ大賞典」。
アラブの王座決定戦も今回は残念ながら西日本地区限定ということで名古屋マリンレオや金沢スーパーベルガーの出走はなし。
また、園田・姫路競馬から交流重賞への出走といえばワシュウジョージに小牧太騎手が定番であるが、この日は顔ぶれが違う。
田中騎手騎乗のミスターサックス、赤木騎手騎乗のクールテツオーが出走。

レースは2,400mの長距離。
終始後方にいた福山のユキノホマレが向こう正面から一気に上がって最後は2着以下を大きく突き放して独走状態で優勝。
福山大賞典にも勝った馬だがこの日は前走比マイナス17キロで素人目にも勝てそうになかっただけに驚きの優勝。
元アラブのメッカの評価からそかれぞれ1,2番人気とのスターサックスが5着、クールテツオーが4着と残念な結果に。


帰路はぐったり

レース終了後はバスもなく、タクシーに乗車しようとするも出遅れて待ちタクシーなし。
やむなく広大な駐車場を抜けて大通りへ出て、歩きながらタクシーを捜す。
歩くことしばしようやく通りかかったタクシーをつかまえて鳥栖駅へ。

鳥栖駅から博多駅まで特急。さらに博多駅から新幹線のぞみに乗車しての大阪までの帰路は疲れてぐったり。
それでも、博多駅で時間待ちの間に豚骨ラーメンを食べたのは言うまでもない。

中津競馬廃止となったところで、九州への競馬遠征は荒尾競馬を残すのみとなった。