マイネルザカート(サンセットキスの02)近況

ラフィアンターフマンクラブでは一口馬主に対して公式ホームページで出資馬の近況を毎週知らせてくれます。また、毎月発行されるクラブ会報でも近況が記載されています。さらに、ポートレイトとともに担当者からの近況報告が送られてきます。

私の感想(赤字部分)とあわせて月次報告をご紹介します。

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◆クラブ会報・ポートレイトの近況報告

会報155号(2005年4月発行)

呼吸にスムーズさを欠きがちでも、調教では、一貫して抜群の動きを見せる馬。影響は少ないと思われます。3月5日の中京は4着。今後も脚の使いどころがポイントとなるでしょうが、いまの状態が維持できさえすれば、きっと初勝利は近いはず。


栗東・野元厩舎(2005年3月)

2月6日の小倉ではいいタイミングで仕掛けられて完全に抜け出しましたが、勝ち馬の瞬発力に屈して2着。馬混みが苦手で、はまればいい脚を長く使える本馬の特徴を生かしたといえます。すでに4戦を消化しながらデビュー時の馬体重をキープしているように体質も強化されてきました。足踏みしていましたが、この一戦で初勝利へ弾みがついたことでしょう。


会報154号(2005年3月発行)

1月22日の小倉は5着。性能には白信を持っているのですが、器用さに欠け、乗り方に難しさが残ります。2月6日にも再び小倉へ。早めに進出したのが正解で、惜しい2着でゴールしました。脚の長い体型は変わりませんが、中身はさらに充実。


会報153号(2005年2月発行)

12月12日、中京でデビューしました。後方の人気馬を意識してスパートが遅れながら、2着を確保。26日の阪神は馬群にもまれ、11着と大きく成績を下げたものの、調教の動きは引き続き絶好です。初戦の1着馬が連勝したことからも、能力は非凡。


栗東・野元厩舎(2005年1月)

デビュー戦は逃げ馬を捕らえることができなかったものの後続を大きく引き離しての2着。合図を送るとスムーズに好位につけ、道中は鞍上が手綱をがっちりと抑えていたほどの行きっぷりでした。入厩してから30キロ馬体重が増え、デビュー前はハードな追い切りができたのは頼もしい限り。今の状態が維持できれば初勝利は目前です。


会報152号(2005年1月発行)

長くトップスピードが持続するのが自慢です。ハードなメニューを消化しても、飼い食いが旺盛。スマートな体型は変わりませんが、体重も増加傾向にあります。3回中京2週目には待ちに待ったデビュー戦。大きくは羽撃いてほしいと思います。


会報151号(2004年12月発行)

入厩当初は蹄底を痛がる素振りが見られたものの、それも短期間で解消。11月4日にはゲート試験も1回でクリアし、順調に時計をマークしています。相変わらず息遣いが荒いのは気になりますが、これはもともとの特徴。デビューまであと一歩。

12月12日、中京でデビューしました。後方の人気馬を意識してスパートが遅れながら、2着を確保。26日の阪神は馬群にもまれ、11着と大きく成績を下げたものの、調教の動きは引き続き絶好です。初戦の1着馬が連勝したことからも、能力は非凡。


栗東・野元厩舎(2004年11月)

同じ父を持つマイネルダンツァとついつい比較してしまいますが、本馬の方がスリムな体型で子供っぽく見えます。気性にも幼さが残りカッとしやすいため、夢中になって走りがちです。それでも真歌の坂路でしっかり鍛えられて期待どおりにパワーアップしました。10月8日には栗東に入厩。このまままっすぐに進んでいってほしいものです。


会報150号(2004年11月発行)

10月8日、栗東へ。長距離輸送も難なく乗り越え、翌日からは順調に馬場入りしています。息遣いにスムーズさを欠くのは相変わらずですが、いまのところ走りへの影響は感じられません。大きなフットワークを繰り出し、のひのびと動いています。


真歌トレーニングパーク(2004年10月)

ザカートは9月の中旬に放牧管理をやめ、馬房のみによる管理となりました。これは馴致を開始する一歳馬が明和から移動してくる為で全ての二歳馬が放牧を切り上げました。9月中に入厩を予定していたザカートにとっては丁度よいタイミングだったと思います。ただ前脚の蹄叉の部分を痛めてしまったので、現在は蹄鉄を装着して調教を行っています。今後は蹄の状態に注意しながら最終的な仕上げに入っていく予定です。果たしてレースでどんな走りを見せてくれるのか、私も今から楽しみにしています。


会報149号(2004年10月発行)

真歌の坂路で見せる走りは一段と迫力あるものに。早ければ9月中にも栗東へ送り出す予定です。馬なりで乗り込んで、出発に備えているところ。スレンダーな体型は変わらなくとも、中身はしっかりできています。息遣いにも悪化は見られません。


真歌トレーニングパーク(2004年9月)

真歌在厩の二才馬達は引き続き昼夜放牧をしていますが、七月の下旬から調教を再開しています。昼夜放牧をしながらの乗り込みの為、オーバーワークにならない様に軽目に坂路で乗っています。しかしやはり疲れ気味で、調教中もいつも程覇気がない様な感じがします。幸い馬体の方はふっくらとして良い感じになってきているので、ここは余り無理をさせずに来るべき秋以降の入厩に向けて本格的に仕上げに入るまでゆっくりさせたいと思います。


会報148号(2004年9月発行)

全体的に細長い独特のシルエットは変わりませんが、昼夜放牧されている問に体重が増加。毛艶もぴかびかで、健康状態の良さがうかがえます。7月下旬より真歌での坂路調整が再開されました。大きなフットワークで、のびのびと走っています。


真歌トレーニングパーク(2004年8月)

真歌の2歳馬達は一部入厩の近い馬を除いて6月下旬のツアー後すぐに昼夜放牧による管理となっています。秋以降入厩予定の馬達はここで一息入れて疲れを取り、ここから入厩に向けて仕上げていく為です。ザカートは元々馬体に幅が無く、もう一回り大きくなってほしいと常日頃から思っていたので、この休養はプラスとなるでしょう。また精神面でもリラックスして、より一層落ち着いてくれればと期待しています。7月の下旬からは秋以降の入厩に向けて調教を再開する予定です。

休養し、馬体、精神面での成長を期待したいですね。今月のポートレイトは赤みがかった出来の悪い写真。もうクレームをつける気も起こりません…


会報147号(2004年8月発行)

真歌の坂路でのキャンターをこなしてきましたが、どうしても息遣いにスムーズさを欠きます。いまのうちにもっと馬体もボリュームアップさせたいところ。7月初旬からは昼夜放牧に切り替えました。穏やかな表情で、黙々と青草を食んでいます。

心配な状況が続いています。大丈夫でしょうか。


真歌トレーニングパーク(2004年7月)

現在牧場に在厩する馬達はツアーに向けてピッチを上げて乗り込んでいます。しかしザカートはここに来て右トモの球節を腫らしてしまいました。以前にもあったのですが、原因がよく解らず痛がる仕草や歩様に乱れ等も感じられないので、様子を見ながら乗り込みを続けています。ただここにきてようやく落ち着きが出てきたのは良いと思います。まだまだ改善の余地はありますが、気性面さえ問題無くなれば、相当の活躍を見込める馬だけに、これからが本当に楽しみになってきました。

こちらにはノド鳴りの様子は触れられていません。球節の腫れの方も心配です。


会報146号(2004年7月発行)

坂路の終盤に差しかかったあたりで、かすれた呼吸音がします。気道が狭いのかもしれませんが、昨年末の内視鏡検査によるとノドの弁自体は正常に働いているとのこと。右トモの球節付近にたまっているしょう液は、いずれ自然と吸収されます。

いきなり心配なコメントです。致命傷にならなければいいのですが。


真歌トレーニングパーク(2004年6月)

真歌の2歳馬達は4月下旬から再び乗り込みを始めました。しばらく休ませたおかげでザカートの馬体も少しふっくらとして、元気一杯の状態です。乗り始めても疲れや痛いところ等なく順調に来ています。ただ相変わらずテンションが高くなりがちで、帰りの馬道では常にチャカチャカしています。さらに風の強い日には引っかかり気味になったりと精神面に課題があります。高い能力を持っていても、これでは競馬で良い結果が出せない可能性があります。私の経験からするとMソロモンがそのタイプです。何とか改善できる様に努力していきます。

気性面はあいかわらず。またもソロモンに似ているとのコメントで良い評価なんでしょうか。


会報145号(2004年6月発行)

立ち姿を真後ろから見ると馬体の薄さがよくわかります。父の産駒であることを考えれば心配はいらないのかもしれませんが、せめてトモはもう少しボリュームアップさせた方がベターでしょう。やや前脚を浮かせるような走りが特徴的です。

毎回のように細い状態。何とかならないのでしょうか。


真歌トレーニングパーク(2004年5月)

真歌在厩の2歳馬達は4月初めから調教を一旦お休みにして、日中放牧のみに切り替えています。3週17〜1か月の予定で疲れの見える馬やソエの出る馬が増えた為です。ザカートは余り疲れた様子もなく元気一杯でしたが、馬体の成長を促す意味では良い休養となるでしょう。しかし馬体重は前月からわずかに5kg増と期待ほど増えていませんでした。特に細いという訳ではないのですが、まだまだ成長途上で薄っぺらい体をしているので、競走馬らしい体型になるにはもう少し時間が必要かもしれません。

元気なようですが、馬体自体の成長は今ひとつです。


会報144号(2004年5月発行)

坂路の勾配もまったく苦にしないパワーにはつくづく感心させられます。ゲート入りをはじめ、駐立やスタートダッシュはすべてマスターしました。乗り込みがひと区切り付いたことから、放牧地でゆっくりさせて、馬体の成長を促しているところ。

調教は順調のようですね。


真歌トレーニングパーク(2004年4月)

Mザカートは引き続き単走での乗り込みを中心に行っています。一頭で走ることも大分慣れてきた様で、課題だった頭の高い走法も徐々に解消されてきました。それに伴い元々優れていたバネが推進力につながってきた様に感じます。単走では落ち着いて走る事が出来るので、減っていた体も少しずつ回復してきました。とにかく良い素質を持っているのは間違いない馬なので、その良い部分を生かせる様に育成していきたいと思います。

多少は落ち着いてきたようです。440キロ台なのでもう少しは馬体も成長してほしいところ。


会報143号(2004年4月発行)

がむしゃらにハミを取って走る姿が、デビュー前のMソロモンによく似ているという意見もあります。しかし、飛ばしすぎてオーバーワークになってしまう日があり、スリムな馬体がさらに細くなるため、併走調教はほどほどに控えています。

マイネルソロモンに似ているとは嬉しい話ですが、気性面が・・・


真歌トレーニングパーク(2004年3月)

今年の冬は暖かい日が続いていて、降り積もった雪も早くも溶けだしてきました。坂路が凍結することも少ないので2歳馬達も例年に比べ順調に育成されています。最近、他の牧場や取材等の見学が多く、その度に動きの良いサンセットキスは併せ馬にかり出されています。その為少しテンションが高くなってしまい体も減ってきてしまったので、最近は単走でゆっくり走らせています。他の馬がいると燃えすぎてしまう気性の為、これで少し落ち着いてくれると良いのですが、一頭で走るにはもう少し慣れが必要なようで、キョロキョロと辺りを気にしながら走っています。なるべく集中して、なおかつ落ち着いて走れるように努力してやっています。

天候の話題から詳しいレポート。動きはいいようなので、気性面を何とかしてほしいですね。


会報142号(2004年3月発行)

闘争心むき出しのため、折り合い面で鞍上とケンカになり、後半でスタミナ切れを起こすケースがあります。アクセルをふかしながらブレーキをかけているようなもので、これでは終いの伸びにつながりません。もっと落ち着いて欲しいもの。

毎月のように書かれていますが、気性面はかなり悪いようですね。


真歌トレーニングパーク(2004年2月)

真歌では昨年中一度も積もらなかった雪が年が明けると同時に一気に降り積もり、除雪作業に追われて大変です。そんな中、坂路コースの使用もできない日が多い為、二歳馬達はゲート練習を中心に行っています。現在のところサンセットキスは特に問題もなくこなしています。しかし決しておとなしい馬ではないので今後問題がないとは言えません。ですから充分気をつけていきたいと思います。先日右トモ脚の球節部分に骨膜炎のような腫れが見られ心配しましたが、すぐに検査したところ異常はないとの事で一安心しました。

腫れの症状には驚きました。一時的なものであればよいのですが。


会報141号(2004年2月発行)

跨ったスタッフ誰もが太鼓判を押すナイスホースですが、正直なところ、あまり騎乗を快く引き受けてくれる人がいません。全力で手綱を抑えてもブレーキがかからない掛かりぐせがあるためです。シャープな脚さばきには目を奪われます。

走りっぷりは相変わらず良いようですが、掛かり癖はかなり不安です。


真歌トレーニングパーク(2004年1月)

真歌の一歳馬達は全馬順調に坂路にてキャンターで乗り込まれています。中でも同馬は手応えが良く、スタートから掛かり気味に行ってしまう為、乗り役によっては抑えられない程です。今の時期からこの調子ではオーバーワークの上、気性的な部分も心配になってくるので、私が乗った際にはしっかり抑える様に心掛けています。それからノドの状態にやや不安が感じられたので、先日検査を受けましたが、手術等の必要はなく、このまま進めていって良いとの事で一安心です。

ノドはやや心配な事です。掛かり気味になるようで、気性面が心配です。


会報140号(2004年1月発行)

枝の長い造りをしているにもかかわらず、ヘビー級のスタッフが乗っても行きっぷりが鈍りません。よほど体質に恵まれているのでしょう。馬群の中に入ったり、後続に並びかけられたりすると、ヒートアップしてつる首になることがあります。

行きっぷりではいいようです。ムキになるのはいいのか悪いのか・・・


真歌トレーニングパーク(2003年12月)

本馬ですが、だいぶ環境にもなれてキャンター中心の調教を行っています。ただ、もともと頭がたかい走り方なので物見をしてビックリしたりすると頭がずっとあがったままになってとってもおさえずらいです。さいきん私の担当馬のかんけいであまり乗るきかいがありませんが、本馬が走っている姿を見ると、行きたがっておさえるのが大変そうです。

何故かひらがなばかりの文章。行きたがる気性があるようです。


会報139号(2003年12月発行)

同馬も昼夜放牧を継続しつつ、坂路とトラックコースでの乗り込みを進めています。新しい環境に慣れてきたようで馴致直後ほど物怖じしなくなりました。前方に馬がいると夢中になって追いかけるため、オーバーぺ一スには注意しています。

怖がったり、追っかけたりと、他の馬を随分と気にするようです。


真歌トレーニングパーク(2003年11月)

本馬ですが、初期馴致も無事クリアし、次のステップの坂路でのキャンター練習をしています。集団で坂路に行って3頭併せでキャンターしていますが、他の馬がこわいみたいでいつもにげています。今は集団の中でなれさせるのを中心にやっています。生まれ持った天性のバネを感じるので、このままそのバネが錆びない様に順調に成長してほしいです。

馴致は順調のようですが、他の馬が怖いというのが気にかかります。


会報138号(2003年11月発行)

真歌へ。明和から同じタイミングで移動した十数頭とともに馴致に開始しました。おおむね順調ですが、怖がりで予想外の行動を取ることもたびたび。人を背中に乗せるということを完全に理解していないので、今はそれも仕方ないでしょう。

競走馬で怖がりというのは少し不安ですね。


ビッグレッドファーム明和(2003年10月)

ひょろっとした体型のまま成長している印象です。もやしっ子といった感じで、できればもう少し馬体をふっくらさせたいところ。ただ、母の父トニービンも父ダンスインザダークもスレンダー型の仔を多く出すので、この体型でも良いのかもしれません。細身の馬には繊細なイメージがつきまとい、気性もぴりぴりしていると思いがちですが、スタッフには甘えん坊。馴致に取りかかれば、あっさりこなせるでしょう。

脚が長く、かなり細身の体型。もやしっ子というのは的を得た評。


会報137号(2003年10月発行)

さらに背が伸びた印象です。いくら父の産駒とはいえ、ここまで枝が長くなると極端な感じもしますが、青草も飼い葉もきちんと食べているので、いずれボリュームもアップするでしょう。直線の長い、広々としたコースを得意としそうです。

脚が長く、競走馬としては確かにちょっと奇妙な感じ。


ビッグレッドファーム明和(2003年9月)

放牧地で他の馬に混じると枝の長い造りが一際目立ちます。父の特徴をしっかりと受け継いでおり、放牧地での走りもスピード感十分。人を乗せても軽々と駆けていきそうです。引き取られてくる前からしっかりとしつけられていたようで、人間をすっかり信頼しています。放牧地に入って行くと、遊んで欲しそうに人なつっこく寄ってきます。

写真を見てもスリムな体系。これまでの調子もいいようです。


会報136号(2003年9月発行)

前号の体高と馬体重をご覧になっていただいた通り、長身のスリム型。スマートな走りをしそうで楽しみですが、父の個性が出ているとはいえ、バランスを考えれば馬体はもう少しボリュームアップさせた方が良いでしょう。昼夜放牧中です。

脚が長くかなりスリムな体型。募集カタログにあるように父親譲りの体型が、どうでるか。


会報135号(2003年8月発行)

会報に募集馬のラインナップを載せた直後から、同馬についてたくさんのお問い合わせをいただきました。案の定、満口抽選。SSまたはSS系が上位を占めたダービーの結果からも当然です。血統を見ると、東京コース巧者のイメージです。

ダンスインザダーク産駒で血統の割りに募集価格が安かったことからネット上でも人気が高く、285件と高倍率になりました。


募集馬カタログのコメント

父ダンスインザダークは、SSほどの強靭な収縮力はないのですが、枝の長い大きな体格と粘りのある体質とで走りました。産駒はやはり脚長の仔が多く、その中でも走っているのは収縮力の強い馬だけだと感じています。走る確率としてはさほどではないように思っています。本馬は父に体型、体格、骨格など、すべてが良く似ています。そして最もすばらしい点は、父よりも締まりがあり、バネがあることでしょう。俊敏な身のこなしに非凡なものが感じられます。奥が深いと見ています。

サンデーサイレンス亡き後、後継馬として期待されているダンスインザダーク。その産駒で、血統オンチの私でも唸る母父トニービンの血統。馬体も父親譲りで格好良く、カタログの評価も高いので、気に入りました。高倍率もパッサージュの補償で出資確定。果たして成果は・・・


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